タカタ倒産の危機 ホンダにも見放され2015年以降の未来はあるか?


タカタ製のエアバッグの問題が、なかなか収束しそうにありません。

安全を守るための装備が、逆に安全を脅かしてしまうとは、本当に怖いことです。

ここに来て、一番の顧客であったホンダから三くだり半を叩き付けられたタカタ。

2015年以降の未来はあるのか? はたまた倒産への道をたどるのでしょうか。

 

タカタ 史上最高額の民事制裁金に合意!

東京に本社を置くタカタ株式会社は、1933年創業の自動車部品メーカーです。

現社長・高田重久氏の祖父が立ち上げ、現在で3代目となります。

そのタカタ製のエアバッグによってアメリカで事故が多発。

作動した時に異常な爆発を起こし、エアバッグの中から金属片が飛び散るという欠陥が判明しました。アメリカではこれにより死亡者も出て、負傷者も100人を超える事態となり、世界的なリコールへと発展しています。

そして、ここへ来て、米運輸省道路交通安全局とタカタが、

・タカタ製エアバッグ搭載車のリコール問題を受けて最大2億ドル(約240億円)の民事制裁金を支払うこと

・乾燥剤を含まない相安定化硝酸アンモニウムを火薬成分に使ったインフレータの製造販売を段階的に中止し、新規の供給契約を締結しないこと

などで合意したことが発表されました。

あまりに大きな金額過ぎて、これがタカタ社にとってどれほどの額なのかは検討がつきませんが、今年3月期のタカタ社の決算では、エアバッグの売上高構成比は約38%。つまり主力商品と言っていい存在です。

それを失ったことになるわけですから、かなりの痛手であることは否めませんね。

 

日本の各自動車メーカーの対応

日産では、新型車にタカタ製エアバッグ用インフレータを使わないことを決定しています。

インフレータというのは、エアバッグを膨らませるためのガスを発生させる装置。このガス発生のために、タカタは硝酸アンモニウムを使用しており、硝酸アンモニウムを使ったインフレータも今後一切使わないとしています。

ホンダも、今後新型車にタカタ製インフレータを使わないという方針を示しています。

ホンダはインフレータの4分の1をタカタ製品に頼っていたようですが、ホンダがタカタの主要取引先であり、そのホンダが別会社製品に乗り換えることで、他メーカーへの影響も大きいと言われています。

トヨタ自動車も、現在生産中のもの、また開発中のモデルも現行のタカタ製品は取り扱わないものとみられます。

富士重工業も、今後のモデルには、タカタ製品を使わない方向で検討しているよう。

マツダについては、開発中のモデルには、硝酸アンモニウムを使ったインフレータは使用しないことを決めています。

こうやって見ると、国内メーカーのほとんどが現行のタカタ社製品は使わないという方針のようです。

米運輸省の命令を受け、タカタ社は、硝酸アンミニウムを別の薬品に切り替え、エアバッグの製造を進めていく方針だと言います。

新しい技術の開発が急務のようです。

 

2015年以降生き残れるのか?倒産もあるのか?

タカタ製品のリコールもアメリカでの事故多発も知ってはいたものの、筆者にとっては、どこか対岸の火事だったこの問題。

でも、今月に入り、静岡で起きた日産車が絡んだ事故で、助手席のタカタ製エアバッグが破裂。助手席にいた女性の腕にもその破片が刺さったと言います。

この車種は、今年5月にリコール対象となっていたもの。部品の具合を確認したものの優先順位が低いと判断され、部品の交換は行われていなかったそうです。

そもそもエアバッグは、安全を強固にするための装備のはず。

それが、逆に凶器になるとは本当におそろしいことです。

今、世を騒がせている傾斜マンション問題では、旭化成の施工かどうかということに、消費者の目が向けられており、いくら違う技術で施工されても「旭化成」が関わっているならやめておこうという人も増えています。

これは、今回の車についても同じことでしょう。車を購入する際に、どこのエアバッグが気にする人も増えてくるものと思われます。

いくら硝酸アンモニウムを使っていないエアバッグを使用しても、「タカタ」ブランドには手を伸ばしたくないというのが消費者の本音ではないでしょうか。

2015年3月期の連結決算で、多額のリコールを計上し、最終的には295億円の赤字になってしまったタカタ社。

黒字への転換はしばらくは見込めないということが容易に予想できます。最悪は倒産ということもあると言われていますが、どこかで歯止めがかけられるのでしょうか。

 

ホンダも三くだり半を叩き付けた!

経営や経済的なことはよくわかりませんが、この最悪ともいえる状況を打開するのは、やはりトップに立つものの手腕ではないのかと思います。

しかし、タカタ社がホンダに提出した内部書類に不適切な報告があったことなども指摘されていて、タカタ側はこれを否定していますが、この体質的なものはやはりトップの手腕のなさを表しているように思えてなりません。

この状況まで来てしまったタカタにホンダが救済を行うのではないかとも言われていましたが、このような裏切り行為でタカタは信頼を失いました。

私が乗っているトヨタ車には、幸い違うメーカーのエアバッグが使用されているようですが、トヨタのホームページを見ると、リコール該当車種の危険性が説明されています。

そして対象全車両の良品への交換が約束されているわけですが、やはり相当数にのぼるということで、その部品の調達までの期間、エアバッグ機能を停止させるという措置が取られているようです。

これもトヨタの苦渋の判断なんでしょうが、このような各自動車メーカーの動きをタカタ側はどう見ているんでしょう。

タカタのHPでは、

クルマ社会の安全を考えることに、終わりはありません。
社会的責任を自覚し、安全な世界の実現に貢献していきます。

とうたわれています。

ぜひ有言実行でお願いしたいものです。

 

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