矢野浩二は半日ではない!人情味ある日本兵役で転機を迎えた日本が誇る俳優


「奇跡体験!アンビリバボー」で中国を舞台に活躍する俳優・矢野浩二さんが取り上げられます。

矢野さんは、日本でこそあまり有名な俳優ではありませんが、中国では好きな日本人タレント第1位の座を2013年、14年と2年続けて獲った方です。

でも2000年に中国に渡った当時は、試練の連続だったとか。

では、中国語も満足に話せず、半日とも呼ばれることとなった矢野さんが、現在の人気を獲得することとなった転機は何だったのでしょう。

矢野さんの中国での活躍に、これからの日本と中国のあるべき姿勢が見えてくるような気がします。

 

矢野浩二のプロフィール

【生年月日】1970年1月21日
【出身地】東大阪市
【血液型】O型
【身長/体重】175㎝/60㎏
【所属】オスカープロモーション

 

森田健作の付き人から中国へ

矢野浩二さんは大阪の出身。

高校を卒業後、バーテンダーとして働いていた時に常連客から役者になることをすすめられ、その言葉にのせられるように東京へ向かったそうです。

そして俳優養成所に入所。

その後は現在の千葉県知事でもある森田健作氏の運転手兼付き人となります。

森田さんの元にいたのは8年間。

そして2000年、中国のドラマ「永遠の恋人」に出演するために、いよいよ北京に乗り込んだ矢野さん。このドラマでは、日本人の留学生・川島の役を演じました。

中国での役者生活に魅せられた矢野さんは、翌年、また一人で北京に赴きます。

中国に渡った時は、「ニーハオ」程度の中国語しかできなかった矢野さんですが、中国で生活をしながら言葉も学び、俳優としての活動を続けたそうです。

その頃矢野さんが演じていた役の多くは、冷淡で残忍な日本兵の役。

日本と中国が抱える長く深い歴史というものがそこには横たわっていたわけですが、矢野さんは中国人がイメージする典型的な日本兵というものに疑問を感じていたと言います。

理由もなく中国人を怒鳴りつけ、情け容赦なく命を奪うような日本兵を演じることは、矢野さんにとってものすごいストレスを生み、一時は軍服を目にするだけで吐き気をもよおしていたそうです。

でも、与えられた仕事を続けるしかなく、日本人から「売国奴」と呼ばれることがあっても、ただ日本兵を演じることをやり抜いていたのです。

師匠である森田健作さんからは

「どんな役でもやりきったらいい」

と言われていたそうです。師と仰ぐ人の言葉は矢野さんを強く動かしていたに違いありません。

また、森田さんの付き人を始めて2年目に病気で亡くなった自身の母親の影響もあったようです。

好きなことに没頭して死に目にも会えなかった母親のためにも、仕事をやり抜かなくてはという気持ちがあったのでしょう。

そして、そんな矢野さんの真摯な態度がひとつの転機を迎えます。

 

中国人の心を動かしたもの

それは2003年のこと。

矢野さんが日本兵として出演していたドラマで、中国兵に命を奪われるシーンがありました。そこで、矢野さんは一筋の涙を流したのです。

その姿を見た中国の人たちは心を動かされ、以後、矢野さんに冷酷な日本兵以外の役が舞い込むようになったのです。

そうやってイメージチェンジを果たした矢野さんは、2008年から人気のあるバラエティ番組「天天向上」の司会を務めることになります。

この番組には6人の司会者がいて、矢野さんはその一人。もちろん中国語での進行です。

これを矢野さんは、時に関西弁なまりの中国語でやってのけました。

 

活躍の場を日本に移す意味

矢野浩二さんは、重慶市出身の一般人である中国人女性と結婚し、長女が誕生したことを2010年に公表されました。

仕事や居住の拠点が中国だからと、娘さんには中国国籍を持たせることとしたと言います。

矢野さんが中国に渡ってから15年。

日本と中国の間はさまざまな問題が次から次に発生しました。

尖閣問題の時には、仕事もほとんどキャンセルされる状態だったと言います。

それでも、中国の人たちに愛されてきた矢野さんは、2016年の今年、仕事と居住の拠点を中国から日本に移す計画なんだとか。

その目的は2つ。

1つは、日本で本格的な俳優活動をしたいということ。

そしてもう1つは、日本から情報発信をしたいということです。

中国に暮らし、七転八倒しながらも努力を重ねたことで中国人たちに受け入れられ、いろんなリアルな中国を感じてきた矢野さん。

そんな矢野さんだからこそ、日本のさまざまなリアルを中国に発信していきたいと言うのです。

 

中国と日本の間の問題は山積しているように思えます。

歴史を重ねる中で生じた価値観の違いや感情のねじれは、海のあちらとこちらでどんどん溝を深めているような気がします。

これらの問題を政治で解決するのはかなり難しいこと。

しかし、国と国も、行きつくところは人と人の問題。

矢野さんのようなパイプ役になれる人が多くいてくれれば、ねじれた関係も少しずつシンプルなものになってくるのかもしれません。

矢野さんが日本に戻ってどんな活躍を見せてくれるのか。

とても楽しみにしています。

 

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