【日記】中3・高3の英語力調査 日本人の子供に必要なのはまずは生きる力でしょ!


文部科学省が昨年6月~7月にかけて行った、中3と高3を対象にした英語力の調査結果が出ました。

この調査の目的は「英語の指導改善」に役立てるため、とのこと。

この芳しくない結果に、さて、文部科学省はどんな改善策を打ち出してくるのでしょうか?

 

 

英語力調査の結果

文部科学省が示す学習指導要領によると、中学校の外国語、つまり英語については、下記のような目標が掲げられています。

外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,聞くこと,話すこと,読むこと,書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。

今回の調査でも、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことのそれぞれで、どれだけの技能があるか調査が行われました。

その結果は、中3だと英検の3級程度を目標としていますが、

聞くことでは、20.2%

話すことでは、32.6%

読むことでは、26.1%

書くことでは、43.1%

の結果が出ています。

文部科学省では中3全生徒の50%が英検3級程度の技能を身に着けていることを目標としていますから、散々な結果だったわけです。

これが高3でも、

聞くことでは、26.5%

話すことでは、11.0%

読むことでは、32.0%

書くことでは、17.9%

という結果です。

ちなみに、高3の場合、目標とするのは全生徒の50%以上が準2級から2級程度。

高校生においても、その目標は夢のような数値であることがうかがえます。

 

英語の授業が子供の発達段階とミスマッチ

今回の調査は、中学生については初めて行われたわけですが、この結果にNHKニュースWEBでは、「書く」と「話す」の能力が比較的よいと分析していました。

ここからは筆者の考えを少し書きたいと思います。

「話すこと」については、中学生の約3分の1の生徒が目標値をクリアーしているという結果です。

今は小学校から英語の授業が導入され、公立の小学校では、ALTの外国人が常駐しないまでも、授業の時にはALTが参加し、生の英語で話しかけてくれます。

中学になると、多くの学校にはALTが常駐し、英語の授業のサポートを行います。

しかし、その小中の授業内容に少し無理があるのではと、思うことがあります。

小学生なら人前で堂々と英語の歌を歌ったり、発音など気にすることなく、挨拶をしたりできるでしょうが、

中学生ともなると、そこには思春期特有の恥じらいや照れ、時には反抗心すら芽生えてきます。

それなのに、小学校の延長で、英語の歌から毎回の英語の授業がスタートしたりするのは、何だか少し違うな~と違和感を覚えます。

また、情報機器の普及で、今の中学生は考えを口に出して自分の意見を相手に直接伝えることが段々苦手になってきている気がします。

ましてや、それが英語でとなると、なおさら難しいことです。

加齢による心の成長や、情報機器に阻害されている情報伝達力、これらのことにもっと注意を払わないと、英語力は伸びないような気がします。

 

時代の流れと先生たちの技量がミスマッチ

「書くこと」については、日本人は得意とする分野としながらも、今回の調査で中学生の12.6%がなんと0点だったそうです。

たぶんこの0点の生徒たちは、他の聞く、話す、読むについても、あまり点数を取れなかったのではないでしょうか。

つまり、英語が苦手。好きではない。いえ、ズバリ嫌いなんだと思います。

筆者の時代は、中学1年生で英語の勉強が始まりました。

だから、中学1年の英語の先生は責任重大でした。

なぜなら、ここで英語が好きになるか嫌いになるかが決まるからです。

英語の授業を楽しく、わかりやすく行うことはもちろん、その先生の総合的な評価で英語が好きかどうか決めてしまう生徒も出てきてしまいます。

皆さんの周りにも、いると思いますよ。

「○○先生の授業が全然わからなかったから、英語は大嫌いだった」と言っている大人が。

これが今は、小学校の先生たちに責任が委ねられる事態となっています。

元々英語なんて教職免許を取る時には勉強する必要もなかったのに、今更そんなことを言われても困りますね。

でも、現実に、小学校で英語に触れ始めた子供たちが、すでに小学校の段階で英語が苦手になる。

書く力は、単語力や文法など総合的な力が必要です。

英語自体が嫌いになると、もはや単語1つすら覚えるのが苦痛なわけです。

これでは、書く力など伸びるはずがありませんね。

 

まずは生きる力でしょ!?

筆者は、実は大学は英文科の卒業です。

英語の大切さはよくわかっていますが、ネイティブとの英会話はやはり苦手です。

多くの日本人と同じで、書くこと、読むことは苦ではありませんが、聞くこと、話すこととなると、やはりちょっと躊躇してしまいます。

でも、英語もいわば言語。

英語圏に行けば、子供でも話している言葉です。

要は、環境。その環境に身を置くことで、ほとんどの人はこなしていけるようになると思っています。

それなら、今の子供たちに必要な力は何なのか。

やはり、それこそ文部科学省が大きく打ち出している「生きる力」をつけることです。

基礎的な知識を習得し、それを元に自分の考えをまとめ、表現する。

でも自分を他に押し付けるのではなく、思いやりの気持ちも持ちつつ、人とのコミュニケーションを図る。

こういうことができてこそ、初めて外国の言葉である英語を使いこなすことができると思います。

英語は必要かもしれません。

でも、今の子供たちにもっと必要なのは、生きる真の力を身につけさせること。

まずは日本語で目の前の相手と、きちんとした知識と思いやりを持って、コミュニケーションを取れるように導くべきです。

英語はそれからでもよくありませんか?

この生きる真の力が身につけば、英語力は後からでもすぐについてくると思います。

文部科学省が自分たちの示した道に、どうぞ矛盾を生じさせないよう祈っています。

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