広瀬淳がワタライヒロノリ!2500万円を騙し取った医師の犯行理由が悲しすぎる


奇跡体験!アンビリバボーで、医師だった広瀬淳のことが取り上げられます。

1989年、自分の患者に架空の腎臓移植話をもちかけ、2500万円を騙し取った広瀬淳。

ワタライヒロノリという架空の人物をでっち上げ、金を奪っただけではなく、口封じのため命まで奪った広瀬淳。

それもすぐに足のつきそうな手段ばかりを使い、広瀬は犯行に及んでいました。

広瀬淳は危険を犯してまで、なぜそんな犯行に踏み切ったのでしょう。

 

広瀬淳事件の概要

事件が起きたのは、1989年。平成元年のこと。

浜松医科大学泌尿器科の助手だった医師の広瀬淳が、患者だった中川正雄さんに薬物を注射し、命を奪ったのです。

二人の出会いは、浜松市内にある遠州記念病院。

ここで慢性腎不全だった中川さんの診察をしていたのが、当時は研修医だった広瀬淳でした。

広瀬は浜松医科大に戻ってからも、遠州記念病院に出張することがあったようで、中川さんの診察をずっと続けていたようですが、普通の医師と患者ならば、この事件のような結果にはならなかったかもしれません。

この二人が、ただの患者と医師以上に親しくなったのは「株」の存在があったから。

中川さんは、資産家。株にも精通し、広瀬の株の先生でもあったようです。

そこで、広瀬が思い立ったのは、中川さんに腎移植の話をもちかけ、お金を騙し取るという詐欺でした。

中川さんが亡くなる前日、広瀬が作った「ワタライヒロノリ」という架空の口座に2500万円を振り込んだ中川さん。

慢性腎不全と言えば、中川さんもそうですが、透析治療がメジャーです。これは終わりのない治療で、腎移植でもしない限り、一生受け続けなければならないもの。

資産家だった中川さんが、どれだけの資産を持っていたかはわかりませんが、当時61歳だった中川さんの年齢を考えると、2500万円で腎移植を受けられることは安い買い物だったのかもしれません。

そうやって人の弱みに付け込み、まんまと2500万円という大金を奪った広瀬は、金を奪った翌日、中川さんの自宅に出かけ、腎移植に必要な検査をするからと嘘をついて、筋弛緩剤を注射し、中川さんの命を奪ったのでした。

 

 広瀬淳が逮捕されるまで

定期的に病院で透析治療を受けていた中川さんが、病院に姿を見せないということで連絡を受けた息子さんが、自宅で亡くなっている中川さんを発見。

当初は、心不全という診断を受け、中川さんは荼毘にふされました。

しかし、息子さんが遺品の整理をしていて、父親は死の直前に株を売却したものの、そのお金が見当たらないことに気づきます。

そしてそのお金が「ワタライヒロノリ」という人物の口座に振り込まれていたことがわかったのです。

すぐに警察に届け出た息子さんは、驚きの事実を知ることになります。

というのも、ワタライヒロノリという人物は、父親が信頼を寄せて治療を受けていた医師だったからです。

架空口座も、薬物の使用も、冷静に考えればすぐに足の着きそうなこと。

広瀬は推理小説が好きだったと言いますが、筆者には、とても雑な計画に思えてなりません。到底、完全犯罪とは呼べないものです。

しかし、いくら推理小説が好きで、身近に資産を持った人がいても、実際に行動に移すにはよほどの決意が必要だったはず。

広瀬には、どんな動機があったのでしょうか。

 

悲しすぎる動機

裁判で、広瀬が語った犯行動機は、

「病気を患っている妻のそばに、少しでも長くいてやりたかった」

というものでした。

当時、広瀬は大学病院に勤務していましたが、医師とは言っても、勤務医だとアルバイトをしなければ生活は楽ではない時代でした。

広瀬も同様で

「アルバイトをやめても十分生活できる金が必要と考えた」

と言います。

だからと言って、こんな事件を起こして人の命を奪っていいはずがありません。

ましてや、詐欺の発覚の口封じに、薬物を注射するという医療行為を使って尊い命を奪うなど決して許されないことです。

医療行為で人の命を医師が故意に奪う事件というのは、これが史上初だったそう。

でも、その罪を素直に認め、控訴もしなかったという広瀬の態度を見ると、警察に捕まって初めて目が覚めたのかもしれません。

筆者としては、病弱な奥さんのことが大変気になりますが、広瀬は懲役17年の実刑判決を受けました。

その後の広瀬や奥さんの様子は伝わっていませんが、何とも残念な事件です。

女医による詐欺事件が最近も起こったばかりですが、医師にしろ、教師にしろ、「先生」と呼ばれる方たちの仕事は「聖職」とも言われます。

多くの医師はこんなことを言われるのは不名誉なことなのかもしれませんが、弱者である患者の側からしてみれば、もっと謙虚な気持ちで患者に向かってほしいものです。

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